認知症高齢者の現状
現在、日本には認知症高齢者がどれくらいいるか分かるかな?
分からないです…少子高齢化だし、歳をとるにつれて認知症になりそうだし…。
65歳以上の高齢者が現在2,874万人いるといわれているなかで、約440万人が認知症と言われているんだよ。その中でも重症度によって区分けされるから、下の図を参考にするといいよ!
認知症の推移
「認知症高齢者の日常生活自立度」がⅡa以上の人を認知症とした場合、その人数は約280万人となります。また、認知症高齢者の日常生活自立度がⅠもしくは要介護認定を受けていない人が約160万人であり、その合計として、認知症の人が約440万人と言われています。
ランク | 判定基準 | 見られる症状・行動の例 |
Ⅰ | 何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にほぼ自立している | |
Ⅱ | 日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さ多少みられても、誰かが注意していれば自立できる | |
Ⅱa | 家庭外で上記Ⅱの症状がみられる | たびたび道に迷うとか、買い物や事務、金銭管理などそれまで出来ていたことでミスが目立つ等 |
Ⅱb | 家庭内でも上記Ⅱの症状がみられる | 服薬管理が出来ない、電話や訪問者の対応が出来ない、一人で留守番が出来ない等 |
Ⅲ | 日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さがみられ、介護を必要とする | |
Ⅲa | 日中を中心として上記Ⅲの症状がみられる | セルフケア(食事や入浴、更衣、排泄等)が上手にできない、時間がかかる、物を口に入れる、物を拾い集める、徘徊、失禁、大声、火の不始末、不潔行為等 |
Ⅲb | 夜間を中心として上記Ⅲの症状がみられる | ランクⅢaに同じ |
Ⅳ | 日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁にみられ、常に介護を必要とする | ランクⅢaに同じ |
M | 著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患がみられ、専門医療を必要とする | せん妄、妄想、興奮、自傷、他害等の精神症状や精神症状に起因する問題行動が継続する状態 |
65歳以上の高齢者において、認知症の有病率は15%と言われており、65歳以上の6,6人に1人が認知症という事になる。
団塊の世代全員が75歳以上になる2025年には、認知症の人は約470万人になると予想されている。
団塊の世代
団塊の世代とは、焼け跡世代の次の世代、いわゆる戦後(1947年~1949年の2年間)に生まれた世代の事を指します。その時期は第一次ベビーブームとも呼ばれ、同年代の人数が非常に多く、受験や就職、出世などで競争率の高い時代を生き抜いてきた世代です。同じ激しい競争を乗り越えたことによる絆から仲間意識も強い傾向があるそうです。
認知症の人はどこで生活しているのか
MCI(軽度認知障害)の人は認知症に含まれないんだね!こんなに認知症を患う人が多いなんて知らなかったです。
そうなんだ。MCIのすべての人が認知症になるわけではない事に注意しないとだね!そして、MCIの人は380万人(65歳以上の13%)と言われているよ。ちなみに、認知症の高齢者が社会の中で過ごしている場所は、どこが多いか分かるかな?
施設や病院が多いんじゃないかな?違うのかな…?
えぇー!家が一番多かったんだね。知らなかったです。
そうなんだよ。やっぱり住み慣れた場所で安心して過ごすことが、一番の予防にも繋がるからね。孤独を感じないよう、サービスをうまく活用しながらその人らしい生活を送ってもらえるように支援しなきゃだね!
認知症ケアの課題
新オレンジプラン
随時更新していきます♪
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