yukana
次は皮質脊髄路について説明していくよ!
前回、運動麻痺=随意運動(皮質脊髄路)の障害だという事を説明したよね。
骨格筋に随意運動の指令を送り、運動が行えるようになるためには、ブロードマンの4野にある、大脳皮質運動野が関与しているんだよ。
昔のyukana
なるほど!運動を行うように指示を出す、指令室みたいなのが脳には備わっているんだね!
皮質脊髄路とは
ちなみに、名前に注目すると皮質脊髄路は(大脳)皮質から脊髄に向かう路(道)だと分かるね。
上から下に降りる線維を下降路と呼ばれるよ!この法則を覚えておくと下降路なのか、上行路なのか、理解が深まります!
皮質脊髄路とは、運動野(4野)⇒放線冠⇒内包後脚⇒中脳の大脳脚を経て、延髄下部に存在する錐体交叉にて左右の線維が交叉し、脊髄にて2次ニューロンにシナプスが移り、前角細胞を興奮させる事で随意運動を行う線維。
皮質脊髄路がどこを通るのかを覚えておくことで、脳梗塞や脳出血の脳画像を見た時に、麻痺の可能性を考えることが出来、イメージを持った状態で関わる事が出来る!
余談ですが…
先に皮質脊髄路を勉強する理由は、‟シンプル”だという事も確かに言えます!
『コップの水を飲む』という生活行為一つをとっても…
- 後頭葉で視覚情報を得る
- 後頭連合野で形や色を識別する
- ⑴頭頂連合野で位置を確認する
⑵側頭連合野でコップを認識する - 前頭連合野でコップを取ろうと決める
- コップを取るための運動プログラムを、
⑴補足運動野は大脳基底核から運動の概要をもらう
⑵運動前野は小脳から運動の詳細をもらう - 運動野が実行に移す
上記のように、脳内回路は複雑です…笑
ですので、一番理解しやすい所から順番に学んでいくほうが効率も良い!という事です。
でも大丈夫!最後には皆さんが全て理解出来るように説明していくので、ゆっくり付いてきて下さいね!では次に、実際に皮質脊髄路がどこにあるのかを探してみよう!
4,皮質脊髄路の見つけ方(脳画像)はこちら♪
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